第5話 着付け教室 (後編)
年末に突然送られて来た封筒には 紙ぺら一枚。
着付け教室閉鎖のお知らせ。
倒産して 社長が逃げてしまったのです。
近々 担当の先生から 教室再開の連絡がいくので
それまで待っていてくださいとのこと。
お詫びの言葉もほとんどない 簡単な
簡単すぎる紙一枚。
ありえない!!
呆然としながら 先生からの連絡なるものを
静かに いい子に 待ってみるものの
なしのつぶて。
やられました。
いい人生勉強になりました。
随分たってから 先生からは 連絡をいただき
ケアプラザみたいな所を使って
何回か お稽古が再開はしましたが それも数回。
先生方も 被害者である部分もあり
強くは言えないまま…
結局 何もかもが 藻くずとなりました。
消費者センターにも相談しましたが
被害にあった人の人数が少なすぎて
某英会話教室のようには まとまらないし
ちゃーんと 計算されていて ローンの名目が
授業料ではなく 和装小物一式他 とかになっている。
そして わたしの悪い所で良い所 あきらめよく
『もー いいや これ以上こんなことにかかずらわって
無駄なエネルギーを使いたくない』
ということになってしまった次第です。
随分高い 勉強料となりました。
まー この件に関しては
こうして書いていても なんかむかむかしてくるし
色々 書きたいけれど 書きにくいこともたくさんあります。
みなさま 本当に お気をつけ下さいね。
ただ
技術は やはり身に付きました。
自己流で着ていた時とは くらべものにならないくらい
上達して 速く きれいに着られるようになったし
娘に振り袖を着せることもできるようになりました。
ちょっとしたこつ のようなものもたくさん教えていただきました。
先生方の技術は 高かったのだと思います。
しかし 経営は別。
学院長と社長は 別の人で 社長には会ったこともありません。
まーー随分ひどい 失礼な人だなあ!と思います。
しかしまあ しゃーないやね。
自分が あほ でした。
さあ また働いて 歩いていきましょう!というところです。
着物業界は こわい。
残念だけど それは実感です。
まじめに 良心的にがんばっていらっしゃる呉服店 教室も
たーくさんある!
でもなんか あやしげなところも 多いのです。
自分が賢くなるしかありましぇん。
勉強になったどーっ!
木村 真紀 (2010年7月20日)
posted: 2010.07.20